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知っておきたい道具のこと

正しい用具の扱い方・お手入れの仕方から用具の選び方まで、書の幅を広げるためにお伝えしたい事

筆のこと

筆の大きさと用途

号数 直径(mm) 直径(寸) 標準字数・用途
1号 15.0 5分以上 半切1~2行 2×8に3行
2号 14.5 4分8厘 半切2~3行 2×8に4行
3号 13 4分2厘 半紙2~4字
4号 11 3分6厘 半紙4字~6字・半切多数字
5号 10 3分2厘 半紙6字~8字・半紙・色紙など、中字用
6号 8.5 2分8厘 半紙12字~20字・半紙・色紙など、中字用
7号 7.6 2分5厘 半紙20字~30字・細字など
8号 6.7 2分2厘 細字・名前書きなど
9号 6.1 2分 細字・名前書きなど

※表はあくまで一般的な基準です。径や長さは多少ばらつきがあります。

筆の長さ

長々鋒 径の6倍以上
長鋒 径の5倍
中鋒 径の3~4.5倍
短鋒 径の2~3倍

【長さによる違い】
同じ硬さの毛で作られた筆の場合、穂が長い筆ほど柔らかく感じ、短い筆ほど硬く感じます。また長さによって扱い方や表現力も異なるため、近代詩文や行書・草書には長鋒、隷書や篆書には短鋒、というように、目的に合わせて選んでみましょう。

毛の材料

最も多く使用されるものとして、馬、羊毛(山羊)、イタチがあります。

羊毛・・・小筆・大筆ともに使われます。部位や採取した時代により、高級品から並品まで様々です。とても細密なものから粗いものまでありますが、一貫して柔らかく、墨の含みがいいのが特徴です。また耐久性にも優れ、良い羊毛筆は“一生もの”をと言われます。

馬毛・・・基本的には羊毛やイタチ毛より硬く、粗い馬毛は大筆に用いられることが多く、胴毛・腹毛・足毛・尾・鬣など様々な部位の毛が使われます。毛質は弾力の強いものから比較的柔らかいものまで部位により様々で、それぞれの特性を生かした用いられ方をしています。

イタチ毛・・・尾のみが使われます。長い毛ではないので使用サイズは限られ、小筆には一番多く使用されています。程よいコシとなめらかさ、まとまりの良さが特徴です。

その他、狸、猫、鹿、牛耳、リスなど様々な材料が用いられています。

兼毫筆

1種類の毛で作られている筆もありますが、種類や部位の異なる毛を合せて仕立ててあるものを兼毫筆と呼び、 何種類かの毛を混ぜる事によって墨の含み具合や穂の硬さを微妙に調整しています。羊毛は墨含みが良いという特製から、内側にコシのある毛を使い、外側に羊毛を使った筆も多くみられます。

筆の手入れ、使い方について

-購入してから最初に使う時-

まず、糊を落とします。(糊が残らないように良く洗って下さい。)
最初の2、3回は墨液ではなく磨った墨で使って下さい。
⇒最初に使う墨は、筆の毛の繊維の中に入り込み、その後も毛に影響します。
筆のギシギシ感の緩和や筆を長持ちさせるためにも、添加物や塩分を含んだ墨液でなく、
自然の材料のみで作った固形墨をお使いいただきたいです。

-毎回のお稽古時-

使う前に水を含ませる
⇒いきなり墨をつけるのではなく、まず水を穂の中まで良く浸透させ、しごいてからから墨につけてください。穂の中に空気が入ってしまうのを防ぐとともに、洗う時に墨が落ちやすくなります。
お稽古中、長く乾いた状態にしない
⇒席を立つ時や休憩時など、筆をそのまま放置せず、筆立てやキャップを使用し墨が乾かないようにしましょう。
使った後は良く洗い、墨を落とす
⇒水かぬるま湯で良く洗います。流水でもいいですが、水を容器に溜めながら洗うと水も無駄にならず、墨の残り具合も良くわかるのでおすすめです。穂先は簡単にきれいになりますが、大事なのは穂の根元と、軸棒に入っている部分です。最後は筆を優しく下に押し付けるようにして洗います。穂の根元を指で押してみて、手に墨が付かなくなるまで洗うのが理想的です。(石鹸やシャンプーなどは基本的に使わないでください。墨液をお使いの方は添加物や合成膠などでより墨が落ちにくくなるため、時には中性洗剤などを使っていただくといいでしょう。リンスは使用しないで下さい。)
洗った後は、しっかりと乾かす
⇒洗った後は形を整え、筆吊にかけるなどして良く乾かしましょう。濡れたままにしておくと筆が痛みます。


★墨の原料である膠はタンパク質であるため、筆についたまま放置すると腐り、毛の切れ・抜けにつながります。穂先が割れるのも墨の洗いが足りない事による場合が多いです。筆のお手入れは洗う事が一番重要です。それさえできていれば筆の寿命はぐんと長くなります。

墨のこと

墨の原料と種類

固形墨の原料は煤(すす)、膠、香料のみです。その中で墨色のカギとなるのは煤で、主に松煙と油煙に分けられます。

松煙墨
松を燃やして取る煤を原料とした墨
煤の粒子は粗く、大きさも均一ではありません。墨色は粒子の大きさによって黒~青味がかった色まで様々です。
油煙墨
油を染み込ませた灯芯を燃やして取る煤を原料とした墨
(多くは重油・軽油などの鉱物性油を用い、菜種油・胡麻油・椿油・桐油などの植物性油は上質なものとして用いられます。)
煤の粒子が細かく均一です。色味は黒~茶系です。

仮名用の墨について

仮名用と表記がある墨は原料となる煤の粒子が細かく、主に植物油煙を使っています。
粒子が細かいと伸びが良く、繊細な細い線を表現するのに適しているためです。取れる量の少なさや採取の難しさなどから、原料の粒子がより細かい墨ほど高価になります。
仮名でも大字作品などでは漢字用の墨を使うこともあります。

古墨について

個体差はありますが、製造してから10年以上経過したものを「古墨」「枯墨」と呼びます。新しい墨は水分量が多く粘りがありますが、年月が経つと膠が徐々に分解され、伸びが良く墨色が良くなります。また基線とにじみがはっきり出るようになり、筆運びや筆圧による表現の変化も豊かになります。
どんな墨でも年月が経つと良い古墨になるわけではなく、原料や製造工程、保存環境など、一定の条件を満たした良質な墨が上記のような特性を持つ古墨になります。

固形墨と墨液の違い

-原料-

固形墨 = 煤・天然膠・香料
墨 液 = 煤・天然膠or合成糊剤・香料・塩分などの添加物


 

-色・立体感-

固形墨と墨液の最大の違いは硯で磨るか、磨らないかにあります。硯で磨った墨の粒子は、細かい物から粗い物まで幅広い大きさになります。そのため濃い時には重厚さを、淡墨の時には立体感を表現します。墨液に使われている煤の粒子は固形墨の物より細かく、均一です。そのため濃い時にはやや重厚さに欠け、淡墨においてはやや平面的になります。また、同じ理由から色の違いも出てきます。固形墨のほうが柔らかく、紙の違いによる墨色の変化も現れやすくなります。作品作りには磨り墨の方がいい、といわれるのはこうした表現力の違いからです。

-筆に与える影響-

固形墨が天然膠でできているのに対し、墨液は天然膠でできているものと合成糊剤(合成膠)でできているものがあります。天然膠で作っている墨液にはゲル化を止めるため塩分が入っていますし、合成糊剤を使った墨液は一度筆についたまま乾くと水に溶けにくいという性質があります。
またそれぞれに保存料などの添加物が入っていますので、墨液は塩分や添加物などで筆を傷めることはもとより、墨を洗い落とす際にも落としにくくなります。
煤、天然膠、香料のみで作られている固形墨は塩分や添加物などが入っていないため筆の痛みは少なく、墨が固まっても天然膠ですのでぬるま湯などで落とすことができます。

-使用期限-

固形墨に特に使用期限はありませんが、正しい保管の仕方が大切です。墨液は2~3年ほどで使い切る必要があります。中には使用期限が1年以内というものもあるため注意が必要です。

墨液の混合について

天然膠を使った製品に固形墨の磨液を混ぜることはできますが、天然膠を使った製品と合成糊材(合成膠)の製品は混ぜることができません。また、墨液は膠や添加物などの種類・調合がメーカーや銘柄により様々です。本来は混ぜないでご使用いただくことを前提として作っていますので、そのままでお使いいただくのが理想です。濃さを調整する場合には同じ銘柄のもの同士を混ぜる、もしくは水を足して濃さの調整をすると良いでしょう。

墨の磨り方

墨を磨る前は、硯を水に浸けておきます。
磨る時には力を入れず、優しく磨って下さい。
硯の陸の部分に水滴で1、2滴水を垂らし、墨を磨ります。とろっとするか粘りが出るくらいまで磨り、磨ったものを池に溜めます。それを何度か繰り返し濃い磨り墨を作った後、目的に合った濃さまで水でうすめます。

墨の保管方法

墨を磨った後は水分を拭き取り、湿気の多い場所や直射日光が当たる場所などをさけて保管しましょう。冷暖房機の影響を受けない引き出しの中などに入れておくのが良いでしょう。販売されている時に桐箱に入っていれば、箱に入れたまま保管しておくとよいでしょう。

硯のこと

和硯

和硯は主に宮城県の雄勝硯や山梨県の雨畑硯などが使用されています。
他の地域で産出されたものもありますが、実用面での流通は少ないようです。近年はどこの産地も生産が減少しています。色は黒く、羅紋硯と並び初心者用の硯として広く使われています。

セラミック硯

軽量なため子供用の書道セットや墨液を使用する際の墨池として多用されていますが、良質の墨を得るには不向きです。

中国硯

-羅紋硯-

実用硯として江西省で産出される羅紋硯があります。比較的低価格な事、サイズや用途別に品揃えが多い事などから和硯と並び広く使用されています。羅紋(横目の細かい石紋)が特徴です。

-端渓硯-

端渓硯は中国硯の代表的なものです。現在の広東省肇慶(ちょうけい)市にある硯石の産地を端渓といい、その地域で採れる硯の総称です。端渓の中にはいくつかの採掘坑があり、老坑・坑仔巌・麻子坑・宗坑などが有名です。多くは紫がかった色をしており、きめが細かく墨のおり、発墨が良いのが特徴です。
石の中に眼 (がん)や様々な石紋があるもの、細かい彫刻が施されているものなどは価値が高く、実用面もさることながら美術品・骨董品としても貴重とされています。

-歙州硯-

他に個性的で良質なものとして安徽省で産出される歙州(キュウジュウ)硯があります。歙州硯は石が硬く鋒鋩に優れているため墨が実によくおり、墨色も真っ黒になります。端渓硯と並び称される名硯とされています。

-澄泥硯-

粗めの鋒鋩が特徴で青墨に適していると言われています。

使い方とお手入れ

使い終わりはスポンジなどで良く墨を洗い落してください。墨が乾いてしまい落ちにくい場合にはしばらく水に浸けておくといいでしょう。
使用を続けていて墨のおりが悪くなったと感じたら、砥石をかけてみて下さい。硯面を再生させることで元の状態が戻ります。また、硯は墨を磨るためのものですので墨液を使う時には墨池を使いましょう。硯で墨液を使うと硯の目がつまる原因になります。

紙のこと

紙を選ぶポイント

-手漉きと機械漉き-

紙には手漉きと機械漉きがあります。
手漉きの紙は風合いや書き味が良く仕上がりもいいですが、人の手による作業のため時として厚みや性質のバラつきがある事があります。並品から高級品まで様々ありますが、価格は機械漉きより高くなります。
機械漉きの紙は品質のバラつきが少なく、低価格であることも魅力です。手漉きの紙と比べて全体ににじみが少ない傾向にあり、その分風合いには欠け、立体感や表現力を求める事は難しいと言えます。

-滲みについて-

原料・加工・厚み
滲みに大きく関わる要素として、原料・加工・厚みの3つがあります。
紙には「素紙」といい、何も加工していないものと、滲み止め加工をしてある「加工紙」があります。
素紙は原料の種類や割合によって墨の入り具合が変わってきます。滲みが多くでる紙から滲みのでない紙まで様々です。また加工紙も、その加工の強弱で墨の入り具合が違ってきます。
また紙の厚みも滲みに影響します。薄い紙ほど滲みが多く、厚い紙ほど滲みは少なくなります。

作られてからの経過年数
製造直後の紙は水分が多い状態です。時間を経るほどに水分がゆっくりと蒸発し、墨引きが良くなっていきます。良質な紙は墨色も冴え、書きやすく作品の仕上がりも違ってきます。
こうした紙は「枯紙」「古紙」などと呼ばれ、重宝されます。

紙以外の滲みの原因
筆に含ませる墨の量や濃度、書く速さなども滲みに大きく影響します。滲むと思ったら墨量を少なくしてみる、墨を濃くしてみる、書く速さに注意してみる、といったことも紙選びと同時に大切です。
また厳密にいえば、湿度など、その日の気候などによっても滲み方は変わってくるものです。

-紙の質感-

滲み以外にも、紙の表面のザラつきや柔らかさなどは、かすれや筆あたりの違いとして好みの分かれる点です。
これは原料や作り方の違いで生じます。筆圧や墨の濃さなどによって、パリッとした紙・すべりの良い紙・しっとりした紙など、滲み具合と合わせて書き味の良い紙を探してみましょう。

-漢字用と仮名用-

漢字用の紙には半紙・画仙紙、仮名用には半紙・画仙紙の他に料紙があります。

仮名半紙
仮名の細字を書くために滲まないよう加工された半紙です。(改良半紙とも呼びます)
とても薄く、滲まないのが特徴です。

仮名料紙
滲みがなく、色柄のついた紙です。染・ボカシ・砂子切箔、切り継ぎや絵柄の入ったものなど華やかな
紙が多く、半懐紙・全懐紙・半切・長判・扇面などの大きさがあります。

仮名画仙紙
まず、墨には薄いと滲む、濃いと滲まない、という性格があります。
仮名の大字は元来薄墨で書かれることが多かったため、画仙紙の中でも滲み止め加工を施した紙や、素紙でも滲みにくい紙を「仮名用」としています。あくまで滲みにくい紙を仮名用と分けているのであり、必ずしも仮名を書く場合に「仮名用」にこだわる必要はありません。薄墨でも滲む紙に書く人もいれば、普通の濃さの墨や濃墨で書く場合にはむしろ、墨の入る紙(滲む紙)に書く方が適しているのです。
このように、画仙紙においては漢字用・仮名用の表記はあくまで目安であることを頭に入れ、ご自身の墨の濃さや表現の仕方に焦点を当て、紙選びをしてみると良いでしょう。

紙一覧表

紙を選ぶ事の大切さ

何を書くのか、どう表現したいのか、がスタートです。
例えば同じ「漢字用の半切」でも、どんな書体を書くのか、墨の濃さはどうか、などの条件によって選ぶ紙も変わってきます。
敬遠される事も多いですが、滲む紙が教えてくれる事も多くあります。少し苦手に思う方も是非使ってみて下さい。墨や、筆や、書き方を工夫させてくれるのが紙です。慣れてきたら紙の質を見て、表現の方法を考えてみるのも面白いと思います。

中国紙について

紅星牌

紅星牌とは、中国安徽省で作られる檀皮と藁を主原料とした画仙紙です。繊維が細かく、やわらかい綺麗な滲み・かすれが出る事、墨色が綺麗に発色する事が最大の特徴です。(このため墨のメーカーが墨色見本を作るのも紅星牌です。) 表面はなめらかで筆あたりも良く、作品としての表現力を持った紙です。
書画紙の中では紅星牌が最高品と言われ、多くの書家に愛用されてきました。漢字全搬に適していますが、濃墨の仮名などにも使われます。またサイズや厚み、上級品など紅星牌の中でもいくつかの種類があります。
最近では、原料費や人件費の高騰などから価格が上昇してきています。しかし紅星牌のような特色のある紙は他で代用することが難しく、表現したい作品によっては欠かせないものとなっています。紅星牌以外にも中国では各地で紙が作られています。それぞれの気候や風土、原料などによりその性質は様々です。

紙のサイズ・規格

半紙
・・・この大きさの紙のみを半紙といい、他の大きさは画仙紙といいます。
本来半紙は画仙紙で作品を作る前の準備段階で使う紙です。
半紙 (24.2×33.3cm)
画仙紙
・・・基本の大きさは全紙です。全紙を半分に切ったものが半切(はんせつ)です。
全紙 (70×135cm)
半切 (35×135cm)
八ツ切 (17.5×68cm)
1.75×7.5尺 (53×227cm)※2×8額用
2×6尺 (60×180cm)
3×6尺 (90×180cm)
3×4尺 (90×120cm)
料紙
・・・仮名用の紙です。
全懐紙 (50×36.4cm)
半懐紙 (25×36.4cm)
短冊 (6.1×36.4cm)
カルタ (6.1×9cm)
長判 (30×90cm)※巻子用

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