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HOME»  町田祥雲堂ブログ»  【滲みについて -②墨 編- 】

【滲みについて -②墨 編- 】

【滲みについて -②墨 編- 】

今回は墨の濃さによる滲み方の違いについて書いていきたいと思います。
 

磨り墨でも墨液でも、 共通して墨は薄いと滲む、濃いと滲まない、という性質があります。
墨が薄い=水分が多い、という事ですので、薄い墨は紙に浸透していってしまうんですね。

では墨の状態を変えて書いてみるとどのような違いが出るのか、墨が入る紙・入らない紙それぞれで見てみましょう。


墨が良く入る紙(滲む紙)に、濃墨、普通濃度、薄墨で書いた場合≫ 

  濃墨(濃い墨) 普通 淡墨(薄い墨)
拡大
     
  墨が入る紙(滲む紙)でも滲まない。 
濃い墨で書いた場合でも紙がしっかり
墨を受け止めてくれる。(紙の裏側まで墨が通っている)
書き始めや、墨を付ける量が多いと
滲みが出るところがある。
メリハリなく全体に滲んでしまう。
滲みで字の形が取りづらい。
  ☆墨が濃ければ滲むことはありませんが、墨が薄くなるにつれ滲みが強く出てくるのが分かります。




墨が入らない紙(滲まない紙)に、濃墨、普通濃度、薄墨で書いた場合≫
  濃墨(濃い墨) 普通 淡墨(薄い墨)
拡大      
  紙に墨が入っていかず、紙の上に
墨がぽてっと乗っている状態。
立体的に見えず、テカテカしてしまう。
滲まない。 滲まない。 
墨色が薄く、グレーっぽく見える。
  ☆滲まない紙なので薄い墨でも滲みませんが、濃さにより墨色に違いが見られます。

  ☆濃墨では特に、紙の上に墨が乗っている感じになり立体的な表現がしにくくなります。
   また、薄い墨の場合には滲まずに書けますが、墨色が薄くグレーっぽくなっています。



《まとめ》
同じ紙に書いても、墨の濃さが違うと滲み方が変わります。
それぞれの墨の濃さに、適する紙で書くことが重要です!


・濃墨には墨が入る紙が合います
   (墨が入らない紙に濃墨で書くと立体的な表現ができません)

・薄い墨には滲まない紙が合います
   (墨が入る紙に薄い墨で書くと滲んでしまいます)

ちなみに、、【薄い墨+滲まない紙】という組み合わせは仮名作品(大字)の場合に良く用いられる組み合わせです。


〔↑薄い墨で書く場合には、素紙でも滲まない紙・もしくは加工紙(滲み止めをした紙)に書くのが一般的です。〕

漢字作品でこの組み合わせをするとどうでしょうか?
滲まないために字の形は取りやすいですが、墨色が薄く力強さに欠けますし、
墨が紙に入っていかないため奥行きも出ません。

漢字作品、特に行書や草書などは、墨が入る紙で書いた方が良いでしょう。






滲みについて、次回は「書き方」について書きたいと思います。


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2018-06-22 16:59:11

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